
こんにちは、be a lawyer講師のHMです。
今回は慶應大学ロースクールに受かるための勉強法及び入学後の過ごし方について解説していきます。
司法試験合格率が高く、企業法務系事務所への就職意識が高い人気の慶應ロースクールは、近年法曹コース制度の導入もあり、どんどん合格倍率が高くなっています。合格するのも大変ですが、入学後もハイレベルな同級生の中でいい成績を取ることが、司法試験合格や就活成功に繋がってくるため気を抜くことはできません。
今回はそんな慶應ロースクールを志望している人や入学後どうすればいいのかわからない方に向けて、慶應ロースクール出身者から重要なポイントをお伝えします!
○慶應ロースクールに受かるための勉強方法
1.まずは法律の勉強(既修)、小論文(未修)
一番配点が高いのはやはり法律問題or小論文となるため、まずはこの対策をしっかりやりましょう。具体的な対策としてはやはり過去問演習で、できれば公開されている問題は全て解いてほしいです。その上でどのような問題傾向なのかをしっかり掴み、解いた中で自分ができたこと、できなかったことを明確にして慶應ロースクールに特化させて自分をレベルアップさせましょう。また、受験直前の年に出た論点が再度出ることは考えにくいので、それも意識しておくといいでしょう。
2.ステートメントを侮らない
意外と侮りがちなのがステートメントです。慶應ロースクールは書類審査の配点が全体の2割もあり、ここをなめてかかると大変なことになるということです。ステートメントでは必要記述欄と任意記述欄がありますがどちらもできるだけぴったり埋めましょう。ステートメントの書き方という記事に書きましたが、ステートメントは一種の論文試験・小論文試験と評価することが出来ます。何を聞かれているのか、何を書いてほしいのかを明確にして必ず問いに答えるようにブレないように書いてください。そして、具体的に他の受験生と自分の何が違うのかを相手に伝わるように書くことを意識しましょう。慶應ロースクールのパンフレットをじっくり読み込むと、なぜ慶應ロースクールに行きたいのか、どんな授業やカリキュラムを受けたいのかが明確になるのでパンフレットを隅々まで読むのもおすすめです。
3.学部の成績は取れるだけ取る
大学の成績は書類審査の中に含まれていてブラックボックスですが、これはもう取れるだけ取ってくださいとしか言いようがありません。もう遅いという方もいるかもしれませんが、まだ成績を上げるチャンスがある方はとにかくいいGPAを取れるように頑張ってください。ロー受験といい就活といい、GPAを取らないメリットは1つもありません。
4.推薦状や英語のスコアは必要か
これは人によって見解が分かれるのですが、僕は正直要らないと思います。推薦状を教授に書いてもらう人は沢山いますし、それによって配点に変化があるかと考えるとあるとは思えません。また、慶應ロースクールの場合英語のスコアは提出任意になっていますが、加点にされるレベルのスコアは帰国子女レベルのハイスコアからなのでそういう人だけが提出すればいいという運用になっていると思われます。そのため、余裕のある人だけが気にすれば大丈夫と結論づけておきます。
○慶應ロースクール入学後の過ごし方
・まずは友達を作る
友達を作るとはいきなり何を言っているのかと思われるかとしれませんが、慶應ロースクールは団体意識が強めのロースクールで、友人関係が司法試験受験やテスト対策に大きく関わってくるので人間関係は侮れません。そもそもロースクール1学年(既修)で200人近くいるマンモス校であり、将来大体の人が法曹界という狭いコミュニティに属するのですからここでの人間関係は将来ずっと営業しかねません。そのため、友達を無理に作れとは言いませんが、少なくとも人間関係でやらかすのだけはやめましょう。
友達を作るメリットはたくさんあります。友達が増えればやはり楽しいので、勉強自体が辛い時でもロースクールでの授業や自習を楽しく過ごせます。慶應ロースクールは期末テストの過去問は公式配布されても中間テストの過去問は誰かからもらうしかないですが、友達がいれば知らないうちに流れてきます。就活情報も流れてきます。後述のように自主ゼミを組めば自分で自分を奮い立たせなくても過去問を解かなければならない環境に身を置くことができます。司法試験前の辛い時に会話できる仲間がいます。
ロースクールに入ったんだから勉強しなきゃ!と無理に思う必要はありません、特に入学後すぐにテストがあるわけではないので、頻繁に開かれる飲み会に参加するなどして交流の輪を広げていけば絶対その後役に立つはずです。
・授業の予習復習をしっかりしすぎない
こんなことを言うと教授陣に怒られてしまいそうなのですが……慶應ロースクールの授業はハイレベルなものが多く、特に司法試験レベルを優に超えてくるため、そのすべてをしっかりやろうと思って予習・復習をすると膨大な時間が取られることになります。超効率的か超人な方ならきっとなんとかするのでしょうが、普通の人は完璧な授業の予習・復習と司法試験への勉強、就活、プライベート諸々を両立させるのは厳しいというのが現実です。実際、僕の先輩は入学後に指定通り予習・復習を完璧にやり、授業の問答にはスラスラと答えられたのですが、テストで下位の成績を取り後悔していました。
もちろん授業を熱心に聞き教授との問答に積極的に参加することは大事ですが、それで自分から司法試験のために取り組む勉強時間が減ってしまっては本末転倒です。そのため、必ず自分のキャパシティを考えてどこかで割り切る視点を持つことをおすすめします。ぶっちゃけた話、入学後はみんな意識を高く持って問答に答えられるように一生懸命事前課題に取り組んで予習復習をするのですが、1ヶ月も経てば現実をみて手を抜くようになってしまいます。周りがどのように動いているのかを見て、どんどん優秀な人、ロースクールでの過ごし方が上手い人をみて自分自身に取り込んでいってください。
・選択科目は取りすぎない、PF科目を選ぶ、レポート評価を選ぶ
慶應ロースクールの卒業要件は必修科目の単位を取ることのほかに、一定数の選択科目の単位を取ることも含まれていますので、卒業までに計画的に選択科目の授業を履修・単位取得する必要があります。慶應ロースクールには現役実務家やマイナー分野の最先端を担う教授による面白い講座がたくさん開かれており、シラバスを見ているとあれもこれも気になってしまうことがあります。ただし、必修授業とのバランスもみて厳選しないとテスト期間に痛い目に遭うことでしょう。
履修案内を見てもらうとよく分かるのですが、特に未修1年目、既修1年目(春)は授業の数が多く単位数が多いので、テスト期間は皆大慌てで必修のテスト勉強に追われることになります。テスト期間は1週間で、その間に必修だけでなく選択科目のテストも同時に行われます。成績評価がテストである選択科目を取りすぎると、運が悪い時は必修2科目のテストがある日の間に選択科目テストが来る時もあります。そうなると他の学生に不利になってしまう(必修科目の成績は相対評価です)ため、計画的に取りましょう。
選択科目の成績評価の付け方がテストではなくレポートの場合は大体テスト期間後まで提出期限が設けられているので、成績評価方法も参考にすると良いです。履修を決めた後でも一定期間は履修登録取消期間というものがありますので、これはついていけないなと思った科目の履修登録を消すのも手です。
また、慶應ロースクールの選択科目には、5段階評価というものとPF評価というものの2種類があります。5段階評価の場合は、成績がS,A,B,C,Dの5段階でつけられて、これはGPAの算出に含まれることになります(S=4,A=3,B=2,C=1,D=0で計算)。これに対し、PF評価の場合は、P=Pass(合格)、F = Fail(不合格)のピンキリの評価であり、これはGPAには含まれません!つまり、ボーダーラインさえ超えれば単位を取ることができ、成績を気にする必要がないのでPF評価の科目は頑張らずに単位を取得できる科目と見ることが出来ます。もちろん、5段階評価だとしてもSやAが取れるのであればそれをあえてとって自身の成績を上げるために使うこともできます。レポート評価式の5段階科目だと時間をかけて頑張ってたくさん書けば良い成績が来ることが多いため、GPAをあげたい方はあえて履修していました。
僕の場合は必修の成績でGPAが3を超えていたため、5段階に挑戦して下がるリスクを負うよりも、楽に選択科目の単位をとってテスト期間は必修の勉強に集中したかったため、PFを(手を抜きつつ)たくさんとって選択科目を早めに取り終えていました。
履修はローでの過ごし方を大きく左右するため、シラバスや履修案内とじっくりにらめっこしながら考えてください。どの時間に授業を固めるか、成績評価はどうか、成績の付け方はどうか、これらのポイントを頭に浮かべながら見ていくと自然と取るべき科目が浮かんでくるはずです。
・優秀な同級生とゼミを組む
在学中受験がここ数年で始まりましたが、慶應ロースクールの場合はほとんど全員が在学中受験を行なっている印象です。そうすると、3年生の夏には受験が必ずやってくるので、2年生(既修なら1年目)のうちにもう試験まで1年ちょっととなり、それを視野に入れてロースクールを過ごさなければいけません。僕がロースクールにいた時(2023,2024年)は周りの人は大体2年生の春の期末試験が終わったあたりからその一年後の司法試験を見据えて本格的な受験勉強を開始しており、夏休みには自主ゼミを組んで司法試験の過去問をやっていくようになっていました。
自主ゼミというのはいわば勉強会のようなもので、一緒に司法試験に向かって勉強する仲間を作ることを指します。人によっては選択科目特化型ゼミ(労働ゼミや知財ゼミなどがあった)を作って2つを掛け持ちしている人もいました。大体自主ゼミはクラスメイトで仲のいい人と組むことになるのですが、できれば自分よりも優秀な人と組んだ方が自分のレベルアップになります。打算的な言い方になってしまいますが、半年も一緒に過ごすと正直誰が勉強ができるのか見えてきますので、そういう人と一緒にいることが後々大事になってきます(勉強面だけでなく色々な辛い時に頼る仲間といえばゼミの仲間になるので、仲のいい人というのは前提ですよ)。答案の見せ合いをしてレベルアップできそうな人と組んだ後は、過去問の周回頻度を決めて時間のあるうちに早めに起案し終えるといいです。優秀な人は取り合いになることがあるため、自分から積極的に声をかけていきましょう。
・就活について
最初に書きましたが、慶應ロースクールは就活意識高めのロースクールであり、企業法務事務所に志望する人が多く見られます。そのようなロースクール生のために事務所訪問サークルという組織があり、有志のロースクール生が事務所にアポをとり、訪問者を募って事務所訪問を行なっています。
ロースクールに入ったばかりだと就活で何をすればいいのかわからないという方もたくさんいると思いますが、周りに就活意識の高い人がたくさんいますし、事務所訪問サークルを活用すると色々な事務所をたくさん見学して弁護士と話す機会を得られるので積極的に活動していきましょう。企業法務志望の方が既習で在学受験をする場合には、2年生の夏休みでのインターン、春休みでのインターンが就職に非常に重要になってくるため、周りの学生と情報交換しながら募集情報を集めたりESを見せあったりするのもおすすめです。
以上となりますが、慶應ロースクール入学に向けての不安は少しでも解消できたでしょうか?
ロースクールでの2,3年間は決して短いものではないので少しでも記事を読まれた方の慶應ロースクール生活が豊かになることを祈っています!
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