【合格体験記】 Wさん(令和7年司法試験合格・オールA合格)
2025年12月28日
合格体験記
1.個別指導の受講を決意した理由
私が「Be a lawyer」の個別指導を受講しようと決意したのは、司法試験本番のわずか2か月前という、極めて差し迫った時期でした。この時期は、通常であれば学習の方向性やスタイルが固まっているはずですが、私は自分の学習状況に対して強い不安を抱えていました。客観的な立ち位置がつかめず、「このままでは合格に届かないのではないか」という強い危機感があったのです。
特に、地方国立大学のロースクールに在籍していた私は、「合格者の生の情報」の決定的な不足という現実に直面していました。地方ロースクールの学生は真面目で努力家が多いものの、直近の合格者数が少ないため、合格への具体的なプロセス、直前期に重視すべきこと、合格者がどのレベルまで仕上げているかといった情報が極めて得にくい状況でした。司法試験を「相対評価」であると強く認識していた私にとって、この情報の空白は大きな不安要素となっていました。
さらに、私は在学中受験者であり、授業、課題、定期試験と司法試験の勉強を並行させなければならず、純粋に時間が足りませんでした。効率的な勉強を進め、客観的な視点から自分の答案を評価してもらい、全国的な位置づけを把握しつつ、最短ルートで完成度を高める必要性を強く感じていました。これらの不安を同時に解消し、残りの期間で最大限の伸びを得るために、個別指導の受講を決断しました。
2.圧倒的な「柔軟性」が支える学習計画
私が最初に実感した個別指導の最大のメリットは、その「柔軟性」の高さです。直前期は、体力的・精神的に不安定になりやすく、安定してフルパワーで勉強し続けることは現実的に困難です。私自身も、大学の試験や課題、暗記の遅れを取り戻したい週など、答案作成に十分な時間を割けない時期が何度もありました。
個別指導は、こうしたしんどい時期の学習計画の崩れをしっかりと受け止めてくれました。具体的には、提出する答案の数を減らしていただいたり、その週の負担に合わせて扱う問題の難易度を調整してもらったりと、私の状況に合わせて極めて柔軟に対応していただけました。
この配慮のおかげで、直前期に軽視されがちな網羅的な知識の総整理、短答の最終確認、論証の総復習といった合格のために絶対に落とせない基礎作業を、アウトプットに追われることなく並行して行うことができました。もし一律の指導だったら、こうした基礎的かつ重要な作業が犠牲になっていた可能性は高かったと思います。
無理のないペースで、必要な時期に、必要な年度の過去問を解き、知識とアウトプットをその週の自分に課せられたタスクとして仕上げていくことができました。この柔軟な対応こそが、直前期の不安を和らげ、最終的な実力の伸びに大きく繋がったと確信しています。
3.文面を超えた講師の「意図」の理解
個別指導の真価は、単なる添削ではなく、講師の意図をその場で直接確認できるという点にありました。通常の書面上のコメントだけでは、「なぜこの指摘に至ったのか」「どのような思考過程や評価基準を前提としているのか」といった論文試験の核心部分(思考の流れそのものの評価)を完全に把握することは困難です。
他方、個別指導では、疑問点をその場で質問し、コメントの真意や背景にある狙いを丁寧に聞き取ることができました。例えば、「この構成では読み手にどう伝わってしまうのか」「この規範の置き方が弱いと、本番で具体的に何が起こるのか」といった、書面では伝わりにくい評価の内容まで深く理解できます。
また、添削内容に違和感を覚えた場合でも、「自分の考え方のどこが評価されにくいのか」と率直に質問し、納得した上で修正することができました。自分の書き方の問題なのか、理解の問題なのかなどの原因を特定しながら、演習を進めていくことができました。さらに、この双方向的な対話によって、答案の表面的な弱点だけでなく、思考上のクセや問題文の読み取り方のズレまで明確になり、その後の答案作成に一貫して活かすことができました。答案の良し悪しは、問題文の読み方・事案の構造化・論理の流し方といった思考プロセスと密接に結びついています。その「思考の流れ」そのものを対話しながら学べたことは、通常の添削にはない、深い学習効果をもたらしたと強く実感しています。
4.合格直後の「リアルな感覚」に基づいた指導
私は、幸運にも合格したばかりの講師の先生に担当していただくことができました。これは、個別指導を受講した中でも特に大きな財産の1つだったと断言できます。先生は、試験の感覚が最も鋭く、最新の試験傾向や採点実感を肌感覚で理解されており、単なる知識ではなく「今、合格するために必要なこと」を直接的に学ぶことができました。
通常の予備校では得辛いリアルな受験生の知見に触れられたことも、大きなメリットでした。先生が実際に使用されていた教材やノートを見せてもらう機会があり、直前期の具体的な時間の使い方、大きなプレッシャー下でのメンタルの保ち方、そして、試験期間中に何を優先し、どのように過ごしたかといった、合格者のリアルな行動を知ることができました。これは勉強面だけでなく、精神面での大きな支えとなり、特に不安定になりがちだった直前期の気持ちを保つ上で重要な指針となりました。
さらに、法律知識の確認を超えて、本番での実践的な思考プロセスについて細かく指導を受けられました。具体的には、初見の問題における思考の順番、合格答案を作るための答案構成の作り方、合否を分ける時間配分のコツ、そして迷ったときの潔い割り切り方など、合格者しか持ち得ない実践的な知見を惜しみなく共有していただきました。短答の勉強方法や、直前の追い込み方についても踏み込んだ相談ができ、「合格ライン」の具体的なイメージを常に明確に持つことができました。この「鮮度の高いリアルな指導」は、個別指導ならではの特権だったと感じています。
加えて、過去問演習の指導は、単に設問の解答解説に終始するものではありませんでした。指導の際、講師は過去問の核となる論点から派生する重要判例はもちろん、近年話題となった最新判例にも軽く触れつつ、それらが体系の中でどのように位置づけられるかを説明してくださいました。これにより、点としての知識が線で結ばれ、論点と周辺知識が一体となって脳内で整理される感覚がありました。
また、私の模試の結果を細かく分析し、弱点分野を明確に絞り込んだ上で、出題傾向や出題予想も踏まえた戦略的な指導を受けられました。
これは、単なる過去問の知識補填ではなく、法律体系全体の理解を深めつつ、直前期のアウトプット効率を最大化するための、極めて密度の高い指導でした。周辺知識が自然と身につくため、学習の密度が格段に上がったと実感しています。毎週講師とコミュニケーションを取ることで、自分の学習の方向性が誤っていないと確認でき、技術的な習得だけでなく、直前期の精神的な安定にも強く繋がりました。
5.地方ロースクールで得られない「合格者全体の傾向」の把握
前述の通り、私は司法試験を「相対評価」だと極めて強く重視していました。法律論の正確さだけでなく、「他の受験生がどの程度の完成度で答案を提出しているのか」を把握することが、時間のない在学中受験で合格するための必須条件だと信じていたからです。しかし、地方ロースクールにいる限り、多くの受験生が直前期にどの程度知識を仕上げてくるのか、どの科目に重点を置いているのかといった「合格者全体の傾向」の情報は、ほとんど入ってきませんでした。
個別指導を受けることで、この決定的な情報の空白を埋めることができました。講師の方々から、多くの合格者がどのくらいのレベルまで答案を書けているのか、直前期に何を最優先で取り組むのかといった、「全国的な合格ライン」の具体的なイメージを直接聞くことができました。
これにより、私は常に「自分が全国的な合格ラインにいるのか」を意識しながら学習を進めることができ、過剰な準備や不要な分野に時間を浪費することなく済みました。この全国的な合格レベルの答案の感覚を持てたことは、時間的制約の厳しい在学中受験という状況下において、合格への学習計画を最適化する上で極めて大きく寄与したと確信しています。
6.毎週の指導が「直前期の強制力」となり学習リズムを維持
直前期は、気持ちが焦る一方で、精神的な疲れが蓄積し、集中力を維持するのが難しい時期でもあります。周囲の進捗も見えず、「本当にこれで間に合うのか」という焦りが常に頭の片隅にありました。
個別指導を利用することで、この不安定な時期に「強制力」が生まれました。週に一度の指導日が決まっていることで、「この日までにこの問題を仕上げる」「次の指導ではこの質問を持っていく」といった、具体的で短期的な目標を自然と設定できました。さらに、指導日に提出する答案があるというだけで、強制的に起案や復習を進めざるを得ない環境が整い、気持ちが乗らない日でも学習を継続する強力な後押しになりました。
このように、個別指導は、単なる技術的な指導の時間にとどまらず、直前期の学習ペース全体を支えてくれる心の支柱でした。講師の先生と定期的に話すことで、自分が進む方向が間違っていないと確認でき、焦りや不安を一つずつ解消しながら、最後まで全力で走り切ることができたのです。
7.全科目を網羅しつつ磨き上げた全科目に共通する答案技術
個別指導では、限られた時間の中でも全科目をバランスよく網羅的に扱っていただけました。単に科目ごとの論点を確認するだけでなく、どの科目にも共通して通用する「答案の書き方」「問題文の読み方」「点数を取りにいくための思考方法」といった、本質的で再現性の高い「共通答案技術」を徹底して教えていただきました。
これらは、論点知識を覚えるだけでは身につかない、むしろ最も差がつきやすい部分です。どの問題にも応用できる「型」のようなスキルを身につけられたことで、初見の問題に対しても動じることなく、安定した構成で答案を作ることができるようになりました。 特に、問題の読みの強弱、つまり限られた時間の中でどこに着目し、どの程度の深さで検討するべきかを学べたことは、直前期の実力の底上げに直結しました。
科目が違っても、司法試験の答案に求められる基本的な構造や、採点実感で高く評価されるポイントは共通しています。共通の技術を押さえることで、特定の科目だけが伸びるのではなく、すべての科目が均等に底上げされる感覚がありました。その結果、本番の試験では全科目でA評価をいただくことができ、自分の学習の方向性が間違っていなかったことを確信しました。この穴のない、揺るがない土台を作れたことこそが、個別指導を受講した最大の価値の1つだったと感じています。
8.「Be a lawyer」の連絡の取りやすさがもたらす安心感
「Be a lawyer」の個別指導における生徒と講師が密に連絡を取り合える体制は、想像以上に大きな武器となりました。直前期は特に、精神的な焦りや大学のスケジュールの急な変更など、計画通りに進まないことが頻繁に起こります。そうした際、こちらの状況に合わせて柔軟に対応していただける環境は、心理的なセーフティーネットとして機能しました。
指導後に、急遽、弱点分野の過去問に変更したい、あるいは大学の課題が重なったため次回指導の答案の難易度を下げてほしいといった要望を、リアルタイムに近い感覚で相談することができました。また、学校の授業や定期試験との兼ね合いで日程調整が必要になった際も、迅速かつ柔軟に対応していただけたため、学習ペースを乱されることなく、常に最適化された状態で勉強を続けることができました。
この「すぐ相談できる」「すぐ調整してもらえる」という環境は、単なる利便性にとどまらず、直前期の心理的な負担を大きく軽減する実益をもたらしました。不安を抱えたまま一人で悩む時間を減らし、疑問を即座に解消できるため、学習に集中できる大きな安心感へと繋がったのです。この迅速なコミュニケーション体制があったからこそ、私たちは限られた時間の中で最大の効率を発揮し、最後まで走り切ることができたと強く感じています。
9.最後に
個別指導を受講したことで、私は相対評価を強く意識しつつ、「何をすべきか」「どのレベルまで仕上げるべきか」を常に明確にしながら、合格への最短ルートを歩むことができました。
地方ロースクール出身で情報が限られていた私が合格できた大きな理由の一つは、間違いなくこの個別指導だったと感じています。直前期という最も重要な時期に、方向性を誤らず効率的な勉強を続けられたのは、講師の方々の指導とサポートのおかげです。
この場を借りて、私に関わっていただいた講師の皆様に心よりお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
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