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【最新版】司法試験・予備試験を目指す方へ:基本7法のおすすめ基本書を徹底解説!

2025年7月3日

お知らせ

こんにちは、be a lawyer編集局です。

今回は、「司法試験・予備試験を目指したいけれど、どの基本書を選べばいいか分からない…」という方に向けて、基本7法(憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法)についてのおすすめ基本書をご紹介いたします。

基本書は必要?基本書の重要性とは?

司法試験・予備試験の学習において、予備校のテキストや講座を利用される方は多いです。もちろん、予備校の利用自体は有効な手段ですし、悪いものではありません。

しかしながら、司法試験・予備試験で問われる知識は、あくまで法律の基礎的かつ体系的な理解に根差しています。この「法律の土台」を作るためには、信頼できる基本書を通じた学習が不可欠です。

予備校テキストは要点を簡潔にまとめたものが多く、短期学習には適していますが、論文式試験や思考力を問われる問題への対応力を養うには限界があります。なぜ論点になっているのか、どのような学説の対立があるのか、といった法律学習をする上での背景事情が捨象されていることが多いためです。

そのため、基本書を通じて法律の考え方を深く理解することが、合格への近道となります。

【基本7法】おすすめ基本書一覧と解説

1 憲法:『芦部憲法』、『基本憲法』

まずご紹介するのは『憲法(芦部信喜著)』(岩波書店)です。
司法試験・予備試験の受験生であれば知らない人はいないほどの名著です。

特に芦部憲法は司法試験、予備試験の短答式試験の元ネタになっているため、通読することで短答式試験で高得点を獲得できる可能性が高まります。

加えて、初学者の方には「基本憲法I・II」(日本評論社)もおすすめです。特に人権分野の記述がわかりやすく、司法試験の論文対策としても優れています。

2 行政法:『基本行政法』

行政法はとっつきにくい科目ですが、『基本行政法』(日本評論社)は初学者から上級者まで幅広く対応可能な良書です。

判例の解説が丁寧で分かりやすく、論文式試験での論じ方まで学べる点が高く評価できます。

実務的思考と試験的思考を橋渡しをしてくれる基本書と評価できるでしょう。

3 民法:『民法(全)』、『潮見債権各論Ⅰ・Ⅱ』、『契約法新版』

民法(全)』(有斐閣)は、民法の全体像をつかむには最適の教材です。
短答対策にも非常に有用で、試験直前期にも効果を発揮する一冊です。

ただし、論文対策としてはやや記述が薄いため、債権法分野は補強が必要となります。その際におすすめなのが潮見佳男先生の『債権各論Ⅰ・Ⅱ』(新世社)、中田裕康先生の『契約法新版』(有斐閣)です。これらの基本書は細かなところまで記載があるため、司法試験本番まで通読できる基本書といえるでしょう。

4 商法(会社法):『会社法』(田中亘 or 髙橋美加 ほか)

上級者におすすめなのは、田中亘先生の『会社法』(東京大学出版会)です。
初学者の方にとっては難易度はやや高めですが、内容の網羅性と正確性において非常に優れています。

一方で初学者の方には、「紅白本」でおなじみの『会社法(髙橋美加、他)』(弘文堂)がおすすめです。初学者にもわかりやすい記述でありながらも内容は司法試験対策にも使えるほど充実しているためこれ一冊で司法試験本番まで学習することが可能です。

5 民事訴訟法:『民事訴訟法〔第4版〕 (LEGAL QUEST) 』

民事訴訟法で迷ったら『LEGAL QUESTシリーズ(リークエ)』(有斐閣)を選べば間違いないです。

基礎から応用までバランスよく記述されており、共著であるため学説の偏りがなく通読しやすい点が特徴です。

司法試験・予備試験の対策に最も適した一冊といえるでしょう。

6 刑法:『基本刑法I』、『基本刑法II』

刑法では『基本刑法シリーズ』(日本評論社)がおすすめです。

論文での書き方が明確に示されており知識を入れて終わりではなく具体的な論述のイメージを掴むことができる点が特徴です。また、共著なので偏りが少なく、通説的見解をしっかり押さえられる点も高く評価できます。

基本知識から論述の型が身につく良書です。

7 刑事訴訟法:『刑事訴訟法〔第3版〕 (LEGAL QUEST) 』、『基本刑事訴訟法I 手続理解編 (基本シリーズ) 』、『基本刑事訴訟法Ⅱ-論点理解編(第2版)』

刑訴法でも『LEGAL QUESTシリーズ(リークエ)』(有斐閣)が定番です。記述の偏りが少ないことはもちろんのこと、判例実務に照らした記載がされており司法試験、予備試験対策に必要とされる正確な知識を身につけることが可能です。この1冊があれば、他の基本書に浮気する必要はほとんどありません。

リークエが難しいという方には『基本刑事訴訟法』(日本評論社)もおすすめです。リークエよりも記述が易しいため、基本知識を手っ取り早く学びたい方におすすめできる良書です。

基本書だけでは不十分?まとめノートや論証集も活用しよう

基本書を読むだけで試験に合格できるわけではありません。
理解した知識を「整理し、使える形に落とし込む」ことが不可欠です。

そこで活用したいのが、まとめノート論証集です。
be a lawyerでは、上位合格者講師が作成した独自の論証集も販売しております。ぜひ活用ください。

個別指導・過去問添削のご案内

基本書で知識をインプットした後は、過去問演習を通じてアウトプット力を鍛えることになります。

be a lawyerでは、司法試験・予備試験の受験生向けに下記サービスを提供しています。

✔︎ 講師とのマンツーマン個別指導

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ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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