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2025年(令和7年)司法試験短答式試験の結果について

2025年8月10日

お知らせ

2025年(令和7年)司法試験 短答式試験の結果が公表されました。本記事では、最新の合格率、法科大学院別ランキング、科目別基準点未達者数、過去5年間との比較などをまとめ、受験生や志望者が戦略を立てやすいように解説します(令和7年司法試験短答式試験の結果はこちら)。

2025年(令和7年)司法試験短答式試験 結果概要

項目令和7年令和6年
受験者数3,837人(前年比+58人)3,779人
合格者数2,902人(前年比-52人)2,958人
対受験者合格率75.63%(前年比-2.6%)78.27%
合格点81点(前年比-12点)
得点率46.29%
93点
得点率53.14%
受験者全体平均点102.1点(前年比-9.0点)
得点率58.34%
112.1点
得点率64.06%
短答合格者平均点110.6点(前年比-9.7点)
得点率63.20%
120.3点
得点率68.74%

受験者数は増加した一方、合格率は過去5年で最も低くなり、合格点も前年より大幅に引き下げられました。数字の上では今年の司法試験短答式試験は非常に受験生を苦しめるものだったと考えられます。

もっとも、司法試験は短答式試験と論文式試験の総合得点で合否が決まりますが、あくまで相対評価で合否が決まる関係上、仮に自分の短答式試験の点数が低くても周りの点数も低いと考えられるため司法試験の合否という点からに大きな影響はありません。

そのため、短答式試験はあくまで突破しさえしておけば、論文次第で試験の結果はどうとでもなるでしょう。

受験資格別 合格率比較

区分合格率(令和7年)前年(令和6年)
予備試験合格者99.15%99.37%
法科大学院(在学中)80.62%85.55%
法科大学院(修了者)66.77%69.11%

予備試験ルートは今年も圧倒的な合格率を維持しています。これは予備試験合格者がいわば出来る人の集まりなので当然の結果といえば当然の結果と評価できます。

他方、法科大学院ルートは在学中と修了後で約14ポイントの差が出ており、在学中受験の合格率の方が高くなっています。これは1回目の受験の合格率が複数回受験の合格率よりも高いことが影響していると考えられます。

法科大学院別 合格率ランキング

合格率大学院名受験者数短答合格者数短答合格率
1位成蹊大法科大学院1人1人100.00%
2位予備試験合格者472人468人99.15%
3位専修大法科大学院27人25人92.59%
4位愛知大法科大学院9人8人88.89%
5位京都大法科大学院219人176人80.37%
6位慶應義塾大法科大学院236人183人77.54%
7位中央大法科大学院190人147人77.37%
8位関西学院大法科大学院48人37人77.08%
9位日本大法科大学院104人80人76.92%
10位早稲田大法科大学院325人248人76.31%

高合格率の大学院は京大を除いては関東にある中規模校が目立ちます。地方のロースクールと比べれば、教育体制、指導の質に差があるのかもしれません。

なお、上記ランキングを見ても、意外なのは東京大法科大学院、一橋大法科大学院がランキングから外れていることでしょう。東京大法科大学院、一橋大法科大学院はいずれも大規模校の部類されますが大規模校は受験者数が多い分、高い合格率をキープすることが難しいという要因があるのかもしれません。

法科大学院別 合格者数ランキング トップ10

合格者数順大学院名受験者数短答合格者数短答合格率
1位予備試験合格者472人468人99.15%
2位早稲田大法科大学院325人248人76.31%
3位慶應義塾大法科大学院236人183人77.54%
4位東京大法科大学院232人177人76.29%
5位京都大法科大学院219人176人80.37%
6位中央大法科大学院190人147人77.7%
7位大阪大法科大学院168人125人74.40%
8位神戸大法科大学院136人103人75.74%
9位一橋大法科大学院128人97人75.78%
10位立命館大法科大学院140人91人65.00%

短答合格者数については、合格率ランキングから外れた東京大法科大院や一橋大法科大学院等が上位に位置しています。

科目別「最低ライン」(足切りライン)未達者数

科目令和7年令和6年
憲法586人317人
民法347人192人
刑法306人122人
最低ライン未満頭数合計834人481人

2025年(令和7年)司法試験の短答式試験を分析する上で欠かせないのが足切り者の多さです。司法試験は初めの3日間で論文式試験、最後の1日間で短答式試験という順で試験が実施されますが、短答式試験で足切りラインを超えないと論文式試験が採点されないという恐ろしさがあります。2025年(令和7年)短答式試験では憲法だけで実に15.36%の受験生が足切りになってしまうという結果になりました。民法、刑法の足切り率は一桁台にとどまっているだけに、今年の憲法は非常に受験生を苦しめたものだったと分析できます。

過去5年の司法試験短答式合格率の比較

年度受験者数合格者数合格率合格最低点
R3(2021)3,5962,91281.0%99点
R4(2022)3,6672,98881.5%96点
R5(2023)3,7103,00881.1%99点
R6(2024)3,7792,95878.2%93点
R7(2025)3,8372,902
75.6%
81点

このように合格点が過去5年で最低であるにもかかわらず、合格率も過去5年で最低の数字となっております。

令和以降の司法試験だけでいえば令和7年(2025年)の司法試験短答式試験は歴史的なものになったといえます。

まとめと今後の対策

2025年短答式試験は、受験者増にもかかわらず合格率低下・合格点の引き下げという特徴的な年となりました。

来年以降の司法試験を目指す方は早めに短答式試験の対策も行うことがポイントになるでしょう。

以上のように近年よりも難化した2025年(令和7年)司法試験の短答式試験でしたが、be a lawyer利用者の合格率は9割近い数字となっており、平均値を高く上回っております

司法試験合格を目指すには合格者による個別サポート受けることが何よりも効果的かつ効率的です。

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